メキシコでの転職活動まとめ

Hola todos!

 

9月初旬から始めたメキシコでの転職活動がようやく終了し新たな職場が決定したので、今回の記事では実際にメキシコでの転職活動での具体的なプロセスや所感をまとめます。

 

 

 

 

 

1.人材紹介会社の利用

 

転職を決意し、まず上司にその旨を伝えました。上司に伝えずこっそりと始める方もいますが、僕は事前に伝えた方が理解を得られますし退職の意思があるということでいい意味で見限られてそこまで責任ある仕事は降られないと思います。笑

退職の意思を伝えて5秒後にはメキシコに拠点を置いてるいくつかの人材紹介会社に登録をし、そこに日本語版、スペイン語版の履歴書を送付しました。

メキシコには年々日系人材紹介会社が増加しており、ほとんどが日系企業の紹介をしています。もちろんメキシコ人向けの紹介会社も存在し登録もしましたが、僕の場合大したスキルや経験がなかったので、特に何も音沙汰なく終わりました。泣 (メキシコはコネ社会、、)

履歴書を送った後紹介会社とスカイプにて面談を行い、希望の職種や給与、希望地域などを伝えそれに沿った企業を紹介してもらいます。

最初僕はスペイン語通訳・翻訳の職種を希望しており、その職種はメキシコ中部のバヒオ(グアナファト・アグアスカリエンテス・ケレタロなど)地区でかなり深刻な人材難に直面しているので、その地方の企業の求人をシャワーを浴びるがごとく紹介されました。

多くの企業を紹介されましたが、前記事( https://blog.hatena.ne.jp/gototheworld8/gototheworld8.hatenablog.com/edit?entry=10257846132638251013)でも書いた通り引く手あまたなので、こちらとしては選び放題で少しでも条件が合わなければ面接をお断りしてました。

下記に僕が利用した紹介会社なかでお勧めの会社を紹介します。

メキシコの就職・転職支援サイト【Leverages Career Mexico】

QUICK GLOBAL MEXICO

 

 

2.面接(地方編)

 

紹介された企業の中でいくつかの面接にはアプライをし、スカイプでの面接や実際に現地に赴いて面接を受けました。

最初はスペイン語を最大限に生かせるということから通訳・翻訳を志望していたのもあり、首都圏外の企業の面接を受けることが多く、多くの自動車部品メーカーが進出している地方に赴いて実際に職場となる工場(通訳の主な仕事は工場での日本人駐在員からメキシコ人スタッフへの情報伝達)を見学し、仕事の流れなどを説明して頂きました。

そして一般的な在日企業と違うのは、自分が求めている給与や待遇などを企業と直接交渉ができる点です。よく金銭的なことなどはタブーという流れが日本国内にはあると思いますが、普段全てのことになあなあなメキシコ人でもそこが最も重要かつなあなあにはできない要件なのです。笑 もちろんそこで現地採用の日本人をメキシコ人とは別な扱いはできないので、求職者にも自分の能力やスキル・経験に合わせて交渉する権利が当然のようにあります。

そしていくつか面接を受けた企業のなかで内定を頂きました。

中にはとても良い条件(車支給・給与が今の倍・その他諸々の福利厚生)を提示してくれた企業もありましたが、実際に地方に赴いて生活や交通の利便性の低さを考え辞退し、首都圏(メキシコシティ)で転職活動をする方針に切り替えました。

 

 

3.面接(首都編)

 

メキシコシティでの転職活動を始め、まずはじめに気づいたのが引く手あまたではないということです。

メキシコシティには通訳・翻訳の求人がほぼないに等しく、当初その職種を希望していた自分にとっては悩ましい問題でした。しかし、多くの日系企業が進出しているのも事実で、通訳・翻訳にこだわらなくとも職種にこだわらなければチャンスは十分にありました。再度「スペイン語を使う機会」というのを軸にしながら計画を練り直しました。

メキシコシティには主に保険・金融・不動産などの日系企業が進出しており、それらの企業での営業や事務が主となります。そして在メキシコシティ企業の社内では基本的に通訳を介さずメキシコ人とコミュニケーションをとることが多いので、スペイン語が話せない駐在員を考慮し英語でコミュニケーションをとるシーン多いです。

以上のことから語学力も大事ですが、それより営業力や社会人経験が重要視される傾向があります。

僕は当然社会人1年目ということで営業経験もなければ社会人スキルも乏しい状態で転職活動をしていたので、地方より圧倒的に紹介される求人が少なく、また面接に進んでも落とされるシーンが多くなりました。

しかし中には経験がなくてもスペイン語力を評価して頂いた企業もあり、紹介会社の方の助けや運も味方して無事在メキシコシティ日系企業に内定をもらいました。

 

 

4.所感

 

この約2か月で地方と首都圏での転職活動を経験しましたが、ある程度のスペイン語(中級以上)があり、場所を問わずメキシコで働きたい!スペイン語を使いたい!という方には、たとえ社会人経験が乏しくても比較的簡単に内定をもらえると確信しました。

しかし僕のように場所にこだわり都会で働きたいのであれば、まず会人経験を積み英語力を鍛えることが内定を勝ち取る近道であると実感しました。僕のケースのようにスペイン語力を重用する企業もありますが、多くのケースでは英語の方がプライオリティが高いということを前提にした方が良いです。

僕がこのように日系企業に絞って転職活動をしていたのには大きな理由があります。

まず多くの企業でポテンシャル採用をするということです。

海外の多くの現地企業では、大学の専攻に一致した職種に就くというのが基本で、またその分野での経験が重視されるので、僕のように大学で専攻した分野(ちなみに政治学専攻)とは関係ない職種に就こうとする人には風当たりが強く、良い待遇を受けられないという現実があります。メキシコも例外ではなく、何度かローカル企業へのアプライを試みましたが、以上のような理由で面接にすら行けず、面接に行けても生活には不十分の給与しか提示してくれないということが多かったので、経験や選考が一致しなくてもそれなりの待遇で雇ってもらえる日系企業スペイン語を使う方が明らかに良いと判断しました。

実際に日系企業にはメキシコ人などローカルスタッフも多く在籍しているので、100%日本の企業文化を継承しているかというとそうではありません。日本人の方との関わりももちろんありますが、やはりメキシコに拠点を置いているのでローカルスタッフありきなことが多いです。

もし日本で働くことが窮屈であると感じるのであれば、メキシコの日系企業で働くのも悪くはありません!